王様のブログ

陶器の枕って、痛くないの?!バラエティに富む世界の枕

毎日の睡眠に欠かせない枕。
ネットでも店舗の寝具売り場でも様々な種類の枕が並んでいますが、海外の枕はいったいどうなっているのでしょうか?
実をいうと枕は世界中で使われていますが、必ずしも日本で見かけるようなものばかりではないようですよ。

■中国から来た陶器の枕とは?
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陶枕(とうちん)は、中国から7世紀に日本に渡った陶磁器で作られた枕です。
中国古来から使われてきましたが、今でもアジア圏、日本でも使われています。
陶磁器でできているなんて、硬くて寝心地が悪そう!と思われるかもしれませんが、意外にも首がひんやりとして気持ちがいいのです。
陶器なので硬いため、一般の枕のように後頭部をのせることはしません。
顔を横にして首をのせることで、首の動脈を冷やし、心地よく眠れるそうです。
硬いのでまったく沈みませんが、頭が安定する利点もあります。
陶枕の形や模様は様々で、陶磁器部分に美しく絵を描いて贈り物にしたり、お葬式のときに、一緒に埋葬することもあるようです。
中国でよく見られるのは虎の形をした陶枕で、悪い夢も見ないおまじないや、魔よけのような意味を持たせているそうです。

■椅子にもなるアフリカの木の枕
アフリカでは、木でできた枕を使うことがあります。1本の木から椅子をつくり、それを枕としても使います。
椅子と言っても、細長いスツールのようなもので、それを持って移動し、座ったり枕にしたりするのです。

■クッション由来のヨーロッパの枕
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ヨーロッパの枕はなぜふわふわしているのでしょうか?
実をいうと、ヨーロッパで使われている枕はクッションから由来しています。
アラブ地域では毛織物に綿などを入れてクッションを作り、それでくつろいでいましたが、夜はそのまま枕として使用していたのです。
昔のヨーロッパは民族や政治、宗教に絡んだ戦争が多く、いつ何時逃げなくてはいけないか分かりませんでした。
そのため、クッションに寄りかかるようにして寝ることで、敵に攻められたときでもすぐに逃げられるようにしていたのです。
また、ヨーロッパの冬は非常に寒く、毛布にくるまらなければ、寒くて眠れません。
そこで頭をすっぽり包み込むふわふわの枕が主流になったようです。

■床に寝転ぶアジアの枕
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どうやら、枕の形状や素材は国の気候の影響があるようです。
ヨーロッパのように寒い国はふわふわの枕。逆に湿気が強く、夏はじめじめしたアジアでは籐やそば殻、小豆でできた通気性のよい枕が使われます。
また、日本や中国、タイなどのアジアの国では、床に寝転んで寝るスタイルだったので、床に置いて体をちょうど支えるような形の枕も使われていました。その一つが、カポックと呼ばれる枕です。
三角の形をした枕は床に置いて体を少し支えるのにちょうどよく、収まりがいいのです。

■中国で作られる長い長い抱き枕
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中国で3世紀ころから使われていたの抱き枕があります。
竹夫人、別名「ダッチワイフ」とも呼ばれる抱き枕で、夏の暑苦しい夜に手足をのせて寝るととても涼しいのです。
縦に長い筒状で、アジアを中心に広まり、今でも日本で使われています。

いかがでしたか?
世界にはまだまだいろいろな種類に枕があります。
気候や生活習慣、時代、民族性によって、寝具の形状は変わるものだとわかります。
枕の奥深さを知ることができ、興味深いものですね。