王様のブログ

就寝前に紙の本?それとも電子書籍?眠りの質の差が明らかに。

ブルーライトの光が睡眠の質に影響をもたらすという話はちらほら聞かれます。
ブルーライトとは、テレビやパソコン、スマートフォンやiPadなどの画面から発する波長が短い光で、ヒトの目でも見ることができ
るのが特徴です。
エネルギーが強いブルーライトは、眼球の角膜や水晶体を透過して網膜まで達してしまうのですが、このブルーライトの睡眠への影響について、面白い研究結果が発表されています。

サーカディアンリズムとは?

サーカディガンリズムという言葉をご存知でしょうか?
人の眠りには二つのメカニズムによってコントロールされています。
ひとつがサーカディアンリズム、もう一つがホメオスタシスと呼ばれるものです。
サーカディアンリズムとホメオスタシスは遺伝子レベルで古い時代からヒトの眠りのメカニズムに組み込まれているもので、生物が健全に生命を維持するため重要な役割を担っています。

サーカディアンリズムは俗にいう体内時計のことですが、食事のタイミング網膜に達する光の量によってコントロールされています。
網膜に光が多く入れば「朝」と認識し、暗ければ「
」と認識するわけですが、夜にスマホやパソコンからの明るいブルーライトの光を浴びることで、サーカディアンリズムが乱れてしまうのです。
リズムが狂うと自立神経が乱れたり、ホルモンの分泌に悪影響を与えたり、ひいては睡眠の質も低下させてしまいます。
つまり、
睡眠の質をあげたいと思うなら、夜のスマホやiPad、パソコンとの付き合い方を変えることが必要になってくると言えるでしょう。

紙の本と電子書籍を読んだ後の睡眠の質の研究

2014年12月22日、米国ボストンのブリガム・アンド・ウィメンズ病院で、就寝前に電子書籍と紙の書籍を読んだ後での睡眠の質の差について研究結果が発表されました。
National Academy of SciencesのProceedingsに掲載

実験が行われたのは2週間
12人の被験者は5日間連続して就寝前にiPadで電子書籍を4時間読み、次に紙の本を5日間連続して読みました。
次に
iPadを読人と、紙の本を人をンダムに入れ替えて、同様に実験を繰り返しました。

その結果、iPadの被験者眠るまでに時間がかかり、レム睡眠も紙の本の被験者より少ないことが分かりました。
さらに、
通常は夕方に増加し眠気を誘発する役割メラトニンの分泌減少し、1時間以上のサーカディアンリズムが遅れたというのです。
さらに、
iPadの被験者は就寝前眠気が少なかったのに、8時間後の翌朝には眠気が生じ覚醒度が低下、翌日の注意力も欠けたといいます。
また、8時間の睡眠をとったのにも関わらず、iPadで本を読んだ被験者は疲れが翌朝も残ったといいます。

この結果から、ブルーライトがメラトニンを抑制し、サーカディアンリズムに影響を及ぼすこと分かります。
過去50年間で
ヒトの平均睡眠時間は減り、眠りの質も低下したと言われていますが、それは現代人が忙しくなったことだけが要因ではなく、スマホやノートパソコンなどのデバイスの進化、SNSなどのコミュニケーション手段広まりも影響しているでしょう。

就寝前のスマホやPCを見ている人は多くなっていることが予測されますが、大人はもとより、子どもや青年睡眠時間の消失の問題を考えると、今後の注意喚起が急務になってきますね。