王様のブログ

王様の抱き枕

抱き枕の歴史を知っておこう!

寝るときには欠かせない枕。最近では、夜寝る時に使う枕だけではなく、車などで仮眠をとる際に使うネックピローや、昼寝用の枕、腰枕など、さまざまな種類の枕が市販されています。

また、抱きついて眠ることで心地よく眠れる抱き枕も最近では人気です。抱き枕にはリラックス効果があるだけではなく、腰痛持ちの人やお腹が大きくなってきた妊婦さんの身体をサポートしてくれる役割もあります。では、今回はそんな抱き枕の歴史を紐解いてみましょう。

枕の歴史は人類の祖先の時代に始まる

初めて枕の使用が確認されたのは、およそ約200~400万年前の人類の祖先アウストラロピテクスが生きていた時代です。この頃、何らかの方法で砕いた石を頭の下に敷いていた痕跡が発見されました。他にも、5000年前~2300年前の古代エジプト時代には陶器やガラス製、象牙製の枕が使われていたことや、中国でも古代の時代に石や木などの枕が使われていたことがわかっています。

抱き枕の存在が確認されたのは紀元前の時代。中国の役人が使っていたらしいことはわかっているのですが、詳しいことはあまりわかっていません。一般的には、100年頃に今の朝鮮半島北部にあった「百済(くだら)」という国で、竹や籐で編んだ筒のようなカゴを抱いて寝たのが抱き枕の始まりだと言われています。

この頃に使われていた抱き枕には、「竹夫人(ちくふじん)」や「抱籠(だきかご)」「添寝籠(そいねかご)」などの名称が使われています。なんだかネーミングがおもしろいですよね。

ヨーロッパや東南アジアの抱き枕

ヨーロッパで使われている枕の素材は羽毛が一般的です。もともとはアラブ地方で織物に動物の毛などを詰めて作ったクッションがヨーロッパに伝わったのが、ヨーロッパでの枕の始まりです。抱き枕の中身も羽毛を用いることが多いですが、近年ではマイクロビーズや低反発ウレタンなども人気が出てきています。他に、プラスチックやもみ殻などを好む人もいます。

一方、中国に隣接している東南アジア一帯でも、中国から伝わった竹や籐でできた抱き枕が使われています。東南アジアは気温や湿度が高いため、これらの通気性の良い抱き枕を使うことで東南アジアに住む人々は快適に眠れるように工夫しているんですね。

日本での抱き枕の普及したのは90年代

日本で抱き枕が最初に入ってきたのは江戸時代のこと。中国から東南アジア経由で伝わってきた竹や籐でできた抱き枕が、輸入されてきたのが最初だと言われています。中国からつたわったそば殻を使った枕は広く一般に普及したものの、抱き枕のほうは気候風土や生活習慣の違いから、日本で受け入れられることはあまりありませんでした。

日本で抱き枕が注目を集めるようになったのは、1990年代に入ってからのことです。抱き枕にはリラックス効果や快眠が得られることがしだいに知られるようになり、抱き枕が徐々に普及していきました。現在では、素材・形ともさまざまな種類のものが出回っています。ストレス社会と言われる今の世の中で、抱き枕は今後もますます活躍しそうですね。