王様の枕とは?

王様の夢枕誕生秘話

王様の枕は、秋田県山本郡八峰町に本社を構えるBeech株式会社(ビーチ株式会社)が製造しています。
今や大人気商品となった王様の枕は、どのように誕生したのでしょうか。
王様の枕生みの親、Beech株式会社の服部隆司代表取締役がその経緯を語りました。

どこにも公開されていない王様の枕誕生秘話を、キング枕.comがご紹介します。

第2話

素材と形

01.『極小ビーズ×綿』。混合素材の開発

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極小ビーズと綿の混合素材を作り始めた先駆けは、王様の夢枕なんでしょうか?

服部

ビーズに綿を入れたのは王様が最初です。

ビーズだけの商品も、別ブランドさんでありましたね。
そちらは、ビーズ100%だったんです。

ビーズ100%の枕より、もっと弾力感を生み出すには何が必要かなあと追求して、綿を入れたんです。

王様の枕は、枕本体にストレッチ生地と言って伸びる生地を使ってるんですね。
綿の量がビーズに対して多すぎてしまうと、枕の形と肌触りがゴワゴワになってしまうんです。
このゴワゴワがなくなるように綿の量を調節していって、5%くらいが一番感触が良くてスマートに見えたんです。

それで、この量でいこう、と決まりました。

02.王様の夢枕の『形』

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王様の夢枕を今の形にするのにあたって、苦労されたことなどはありますか?

服部

う~ん。
自分の肩こりがひどくて、自分自身がいいモニターになれたから、実は特別な苦労はなかったんです。
とにかく自分が使いやすい枕というのを目指して作っていました。

でも、枕のくぼみが長方形なのは、王様の夢枕が販売された当時は珍しかったんですよ。

王様の夢枕の開発段階で最初につくったのは、何もくぼみがない長方形の枕でした。
そうすると、ビーズの感触は気持ちいいんだけれど、頭を乗せると沈み込み過ぎちゃう。
頭が枕の中に埋もれちゃうから、寝返りをうつときに動きづらいっていうのが率直な感想でした。

その次に、枕の中央に小さな正方形のくぼみがある枕を作ってみたんです。
その時の流行っていた枕の形が、そういう形だったんです。
枕と言えば、そういう形でした。

服部

確かにこの形だと、そのくぼみに後頭部がスっと入るんです。

「これでいいな」と思って、この形で発売しようかというところまでいきました。
「王様の夢枕を販売しませんか?」と、その枕を抱えて営業しに回っていたんです。

忘れもしない、東京にある布団枕専門の店頭販売をしている会社さんに始めて営業しに入った時のことです。

その会社さんはビーズ枕を扱っていなかったから、王様の夢枕に興味を持っていただけたんです。
お店のベッドで実際に使って、
「うんうん、面白いねえ。こういう素材もいいんだねぇ。」
と、本当に率直に言ってくださったんですね。

「ただ、この素材を活かすんだったら」と、今のくぼみの形(長方形のくぼみ)を教えてくれたのがその社長でした。
「服部さん、こういうの作ってみな。作ったらぜひ持ってきて」
と課題を出してくださったんです。

作って実際に自分でも寝てみたら、
「あ!意味がわかった!」
と気付きました。

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長方形のくぼみの「意味」。

服部

はい。

人は寝ている間、無意識の内に20回、30回と寝返りをうってるんです。
枕のくぼみを長くとっていると、その横の動きにビーズが対応できるのね。

だから常に楽。
仰向きの体勢から横を向くにも、変な力を入れないで良いんです。
「これだ!」と思って、今の形になりました。

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枕のまん中に小さい四角でくぼみが入ってると、ボリューミーに見えるじゃないですか。
それがうけた時代だったんでしょうか。

服部

そう。
当時主流だった綿素材の枕はほとんどそうでしたね。
ふわっとボリューム感がありました。
「後頭部にフィットするから首にやさしい」なんて売り文句も出ていたんです。

でも、本当に首にフィットして気持ちいいのはビーズ以外にないっていうのが、
色々な枕を本気で試した私の率直な感想です。

いいタイミングでいい方に巡りあってヒントをもらって、作り上げたという感じですね。

首にフィットして、且つ動きやすい。
とても良い枕ができました。