寝姿勢別、抱き枕の使い方

抱き枕は抱くだけではなく、1つの枕で細い部分や太い部分があったり、⻑い形を活かしてクッションとしても活⽤することができます。抱き枕をどのように使うのが効果的なのでしょうか。ここでは、姿勢別に抱き枕の使い⽅をご紹介します。

横向き寝

まず、膝を少し曲げしっかりと抱きつきます。この時背中が丸まらないように注意してください。

横向きの姿勢で眠る時、⽚⽅の肩や腰に体重がかかるため、⾎⾏が悪くなるなど負担が⼤きくなってしまいます。
抱き枕に抱きつき、抱き枕の上に⽚腕と⽚⾜を乗せると体重が分散され、⼀点に集中していた負担が軽減されます。

右半⾝と左半⾝、どちらを下にするのが正解?

横向き寝をする際、右側、左側、どちらを下にするのが良いのでしょうか?

腰痛や不眠など、⾝体に不調を抱えている⽅であれば、それも気になるところです。

右半⾝と左半⾝、どちらを下にしてもそれぞれメリットがありますので、体調によってどちら向きで寝るのが良いかをチェックしてみましょう。

【右半身】を下にするメリット

消化を⼿助けする

胃から腸へ⾷べ物がスムーズに移動するため、消化を助けることができます。腸の⼊り⼝は⾝体の右側にあります。右側を下にすることで胃に⼊った⾷べ物を腸へ移動させやすくすることができます。

⼼臓の負担を軽減

心臓の位置が上に、肝臓を下にすることで心臓への負担を軽減できます。

【左半身】を下にするメリット

⼼臓の負担を軽減

心臓の位置が上に、肝臓を下にすることで心臓への負担を軽減できます。

逆流性⾷道炎の⽅に

胃は、⾷道より左側から右下へ下がるような形になっており、左半⾝を下にすることで⾷道に⾷べ物が逆流しにくくなります。

リンパの流れを改善

主要なリンパ管が体の左側にあるので、左半身を下にするとリンパの流れが改善されると言われています。

仰向き寝

膝枕として抱き枕を使う

仙骨の反り改善で腰痛改善へ

膝を折り曲げ、その下に抱き枕を敷き仰向けになります。

⾻に異常がない原因不明の腰痛は仙⾻が歪み、⾓度が傾きすぎている場合が多いことが発⾒されました。
膝を上げて仰向きになることで、徐々に⾃分の体重で仙⾻の⾓度を矯正することが可能です。

若い⽅で2週間、ご年配の⽅でも2ヶ⽉程で仙⾻の反りが改善され、腰痛が軽減されたという声も聞かれます。
背中全体で体圧が分散できるため、安定感があり熟睡できます。

⾜枕として抱き枕を使う

⾜⾸の下に抱き枕の細い部分を敷きます。
⾎管を圧迫しない柔らかな素材が理想のため、王様シリーズは最適。
睡眠中の寝返りで無意識に⾜を枕から外すため、ずっと⾜を上げすぎて⾎流が悪くなる⼼配はありません。

(⾜枕の理想の⾼さは15〜20cmです。それ以上⾼いと⾜の付け根の静動脈が圧迫されたり⾎流が悪くなってしまって逆効果になるので注意が必要です。)

ふくらはぎは「第二の心臓」

ふくらはぎは「第⼆の⼼臓」とも⾔われ、⾜におりてきた⾎液を⼼臓まで押し上げるポンプの役割をしています。

⼈間は⽇中⼆⾜歩⾏をしているため、重⼒の影響で脚もとに⾎液やリンパ液が溜まりやすく、結果的に不純物が蓄積されてしまうのです。
それが、むくみや⾜のだるさ・疲労感の原因となります。寝るときに⾜を少し⾼くすることで、脚もとにたまった体液が戻りやすくなります。

ふくらはぎが張っていたり筋⾁が固くなってしまっていると、さらに全⾝の⾎流が悪くなってしまうため、脚を重⼒から開放して、⾎流を促してあげる必要があるのです。