妊娠すると、赤ちゃんの誕生が楽しみな半面、体にさまざまな変化が起こり驚くことになりますよね。とくにお腹が大きくなってくると安眠しづらくなる妊婦さんも。
そのようなときは、シムス位で寝てみることをオススメします。
シムス位が妊婦さんにオススメの理由
シムス位とは、妊婦さんが安眠しやすい寝姿勢のことです。
体の左側を下にし、右足を前にずらすことでシムス位の寝姿勢を取ることができます。このシムス位は、妊娠後期の妊婦さんにとくにオススメの寝姿勢で、お腹の重さを感じにくくなるため寝やすくなります。妊娠してお腹が大きくなってくると、仰向けで寝ているときはお腹が圧迫されて苦しさを感じるようになります。また、お腹が大きいこととお腹の中の赤ちゃんが気がかりなことで、寝返りを打ちづらくなり、寝苦しさを感じるようになってしまいます。
ほかにも、妊婦さんは普段から腰が反った状態になりがちなので腰痛を起こしやすいです。シムス位にすると腰の負担を和らげることができるため、腰痛予防にもなります。
シムス位の姿勢の取り方
シムス位のポジションの取り方をくわしく説明します。
まず、体の左側を下にして横向きに寝転びましょう。次に、体の上に置いている右足を前に向けて倒します。こうすることで、右足が体に乗ることがなくなるため血行が良くなります。右腕も右足と同じように、体の上ではなく布団やマットレスに預けるようにするとより楽になりますよ。左腕は自分が楽な場所に置いて大丈夫ですが、肩を回して左腕を頭の後ろ側向きにくるように置くと楽に感じる方が多いです。自然と体がうつ伏せ気味になっていれば、シムス位の完成です。
シムス位にすると楽になるわけ
左側を下にするのは、体の血管が関係しています。
人間の体の中心には心臓から伸びる大きな血管が2つあり、左側の血管は動脈、右側の血管は静脈になっています。この血管は体の中心を通っているため、子宮の真下も通っています。
赤ちゃんが大きくなってくると、仰向けに眠るとこの血管を圧迫することがあります。そのため、体を左右どちらかに倒すことで負担を和らげるのですが、このとき動脈側に体を預けたほうがいいとされています。
動脈は心臓から全身に血液を送るときに使い、静脈は全身に巡った後の血液が流れ心臓に戻す役割を持っています。心臓のポンプの動きがあるので動脈は力強いのですが、静脈は心臓から離れているので動脈よりも血液が流れる力が弱くなります。
このため、静脈がある右側を下にして眠ってしまうと、妊婦さんの場合は静脈を圧迫することになり血行不良になってしまうときがあります。
これを防ぐため、動脈がある左側を下にして眠るようにします。
シムス位を取ると、お腹を布団やマットレスに預けることになるので、お腹の重さから少し解放されます。このため、シムス位は眠るときだけではなく、休憩したいときや体のコリを感じるときにも使うことができます。
また、シムス位にすると、お腹を自然とホールドする形になります。赤ちゃんを守るような体制になるので、安心感が生まれます。
抱き枕があるとシムス位の姿勢が取りやすい!
シムス位は特殊な寝姿勢なので、妊娠まで聞いたことがない方も多いと思います。大きいお腹で慣れない寝姿勢を取るのは難しいかもしれません。
そのようなときは抱き枕を使ってみましょう。抱き枕を使えばシムス位は簡単に取れます。抱き枕の上にお腹を預けるようにして横向きになります。その後、抱き枕を片足でホールドするように抱きしめます。あとは自然に任せてリラックスしましょう。抱き枕を使えば、とくに意識をしなくてもシムス位を取ることができます。
シムス位を取りやすいオススメの抱き枕
抱き枕があるとシムス位が取りやすくなりますが、まっすぐな形の抱き枕ではホールドしづらくシムス位が自然と取りづらいです。シムス位を取るには、抱き枕が足の内側に入り込むようになっているものがベスト。また、頭とお腹を抱き枕に預けることができるように、頭部分とお腹の両方が少し広めに作られている抱き枕だと安心です。そして大きさも重視してください。自分の身長より少し小さいくらいの抱き枕を選ぶと、ホールド感を味わえてリラックスすることができます。
たまひよSHOP 抱き枕 妊婦 丸洗いで清潔!妊娠~授乳用お助け抱き枕
たまひよSHOPが展開する、妊婦さんのためのオリジナル抱き枕です。形状は大きなおなかで寝やすいように調整されていますし、洗濯しやすいというのもうれしいポイント。
産後を見すえて授乳クッションとしても使えるので、長く使える商品となっています。
王様の抱き枕
弾力性と柔軟性に富んだ「王様の夢枕」シリーズから展開する抱き枕です。
体格や姿勢に合わせて身体を包み込むので、無理のない姿勢で眠る助けとなります。
シムス位で妊婦さんも安眠を!
シムス位は妊婦さんも安眠しやすくなる寝姿勢です。
抱き枕を使えば、誰でも簡単にシムス位が取れます。
シムス位で眠るようにし、寝苦しさから解放されぐっすりと眠れるようになりましょう。