腰枕は寝姿勢や座位姿勢における腰の負担を減らすための寝具です。腰枕を正しく使うことで、肩や背中、腰の負担が分散されます。この記事を読むことで腰枕のメリットや選び方がわかります。ぜひ参考にしてください。
腰枕のメリット
腰枕を使うことのメリットは正しい寝姿勢を維持できることです。秘密は人の骨格の形状にあります。人の骨格は腰回りがくぼんでいて、横から見ると緩やかなS字の形状です。仰向けでは、腰回りのくぼみが敷布団に触れない空間になります。
この空間分、敷布団に接する体の面積が小さくなり、荷重負荷が一部分に集中。肩こりや腰痛につながってしまうことがあります。腰枕を使うことで腰回りにできる空間を埋められます。敷布団にかかる体圧を分散でき、疲れにくい寝姿勢を維持できるのです。
腰枕の選び方
腰枕は、形や大きさ、機能など商品によって特徴もさまざまです。腰枕を使うシーンや自分の体型、寝姿勢に合わせて選びましょう。ここでは腰枕を選ぶときに大切な3つのポイントを解説していきます。
■タイプで選ぶ
腰枕は大きく分類して3種類のタイプがあります。使用するシーンに合わせて最適なものを選びましょう。
・オーソドックスな敷くタイプ
最も一般的な形状と言えるのが敷くタイプの腰枕です。主にマットや敷布団の上に敷いて使用します。シートクッション状なので、位置ずれしにくく長時間腰まわりをサポート。長い睡眠中でも安定した寝姿勢を維持できます。 ラインナップも豊富なので、形やカラーなど自分の好みにあった商品を探しましょう。
・体に密着する腰に巻くタイプ
腰に巻くタイプの腰枕は、コルセットに似た使い方になります。自分の体に密着していますので、寝相を選ばないのが特徴。横向き寝や寝返りが多い人におすすめです。 コンパクトに折りたためるので、外出時に持ち出せるのもメリットのひとつ。蒸れやすく、暑く感じやすいのが留意点です。
・背もたれに立てかけるタイプ
オフィスワークが多い人におすすめしたいのが立てかけるタイプの腰枕です。睡眠時間に次いで椅子に座っている時間が長いことってありますよね。腰枕があれば、椅子と体の隙間を埋められます。結果、体を支える面積が増えて荷重負荷を効果的に分散。 長時間の座位姿勢において、体の疲れ方が変わってくるのです。コンパクトに収納できる商品なら持ち出しも簡単。デスクワーク以外でも目的地への移動時間を快適にしてくれるアイテムです。
■硬さで選ぶ
睡眠時に使用する腰枕は素材の硬さも重要です。柔らかすぎると効果が薄くなりますし、硬すぎると違和感が強くなります。いつも利用しているマットレスや敷布団とのバランスが大切なのです。
・柔らかいマットレスには硬めの腰枕を選ぶ
寝具が柔らかい場合は体の沈み込みが自然と大きくなります。重たい腰回りがより深く沈むことで、体がくの字に状態になりがち。この状態が腰痛の原因になってしまうのです。
硬めの腰枕を使うことで、しっかりと腰回りを支えられます。
結果、背骨を自然なS字形状に保ち、良質な睡眠が得られるのです。
・硬いマットレスには柔らかめの腰枕を選ぶ
お使いの寝具が硬めであれば、低反発素材など柔らかめの腰枕を選びましょう。硬い寝具は体の沈み込みが少ないので、腰枕が硬すぎると体が反り返ってしまうからです。
これを防止するには柔らかい腰枕を使い体にフィットさせることが大切。柔らかく変形する腰枕なら腰回りの隙間を効果的に埋められます。
■サイズで選ぶ
腰枕の高さや幅も商品選びで重要な項目です。自分の体型を考慮して選定しましょう。ここでは「高さ」と「幅」に注目して解説していきます。
・自分の体格に合った高さが重要
敷くタイプの腰枕であれば、3~4cm程度の高さが大部分を占めます。これが自分の体格に合っているのかよく見極める事が大切です。
まずは自分にピッタリの高さを調べてみましょう。バスタオルを使って腰回りの隙間を埋め、その高さを測るだけです。また、中綿の調整などにより、自分で高さを調整できる商品もあります。
・寝返りも考慮して幅広が安心
人は睡眠中、数十回の寝返りを打ちます。寝返りによって、腰枕から体が落ちないように広めの幅が必要です。敷くタイプの腰枕であれば、幅60cm以上あれば安心でしょう。
腰枕おすすめ3選
ここまで腰枕の選び方を解説してきました。それでもネットで調べると数多くの商品があふれています。「選びきれない」「選ぶのに時間をかけたくない」という人も少なくないはず。
そんなニーズに答えるため、ここではおすすめの商品をタイプ別に3点紹介します。ぜひ参考にしてください。
マルチで使える「ここにも枕」
ここにも枕は、眠り製作所から販売されているマルチピロー。中綿はナチュラルパイプを使用しており、通気性抜群。ファスナー付きなので、中綿の充填量も自分で調節できます。
丸めて使えるようにボタンがついているのもユニークです。腰枕以外にも休憩用枕や足枕としても活用できますよ。
体勢を選ばない「ムレない腰枕」
株式会社オーシンが販売する腰に巻くタイプのムレない腰枕。腰回りに一周巻きつけるのでどんな体勢でも腰をサポートしてくれます。
蒸れやすい形状ですが、ハニカムメッシュ生地を採用することで通気性を確保。洗濯機で洗えるのでお手入れも簡単です。中綿は「大」「小」で入れ替えられるのでお好みで調整できます。長時間使用でへたりを感じてきたらドライヤーで復元できるのも特徴です。
デスクワークに最適な「ランバーサポート」
IKSTARが販売するランバーサポートは立てかけタイプの腰枕です。低反発素材で作られた独自の立体構造が、背中と腰回りにしっかりフィット。背筋が伸びた正しい座位姿勢をサポートしてくれます。
7つの突起が背中をマッサージし、リラックス効果も増大。集中力が求められるデスクワークに良いスパイスを与えてくれます。
腰枕で腰への負担が軽減しましょう!
いかがでしたか。
腰痛に悩まされている人は、腰枕を使ってみましょう。睡眠中の寝姿勢においては腰への負担が軽減して体がラクになります。
又、日中のデスクワークでは座位姿勢がラクになって疲れ方が変わりますよ。腰枕は体の負担を軽減してくれる便利なアイテムです。積極的に活用してみましょう。